☆齋 正機氏の個展を見る。

先日、仕事の所用ついでに、銀座のギャラリーのハシゴをしてきまして、

その中で、予定にはなかった、日動画廊さんでの「齊 正機展」がとても印象に残ったので、

ちょっと書きます。

不勉強(>人<)ながら、氏の存在を知りませんでしたが、

見た瞬間に力にある人というのが伝わってきました。





アートというよりもイラストレーションのような分かり易さと親しみ易さが

滲み出る作風で、とても爽やかな印象です。

ペインティングの作品では、キャンバス地のテクスチャのように

縦と横に細かく筆を走らせることによって、

面に微妙な色の厚みとグラデーションを施すことをベースに、

部分的に水を垂らして滲みを施すアクセントをスキルの特徴とされています。


基本、岩絵の具による日本画技法なのですが、

ぱっと見は、再度の高い色の選択もあり、パステル画のような柔らかさで、

日本画にありがちな重々しさを感じさせません。


構図は、グラフィカルでシンプルな構成。

縦横のマチエールの支えもあって、非常に安定感があり、安心して見ていられます。



このような田舎の風景がテーマの作風では、原田泰二氏や祥明氏を思い出します。

両氏はそれぞれ、ガッシュとパステルという画材でしたが、

齊氏は日本画材でトライというところに、ちょっと新鮮な感じがしました。

あっ、でも平山郁夫先生もそんな感じですよね^_^;。



その他、ドローイングの小作品も千鳥格子状態で、多数展示されていました。

下描き無しの小さな作品ほど、ドローイング力が顕著に現れるのですが

押し付けがましくない普段の生活のテーマもあってか、

凄く安心・安定したデッサン力に感心しきり。



ギャラリー内は、女性のお客さんがほとんど。
ペインティングの作品は小さくても数十万円しますが、ほとんど完売状態。!(◎_◎;)
齊氏の、人柄と人気のほどを知りました。m(_ _)m



日動画廊さんの先に、グラフィック関係のギャラリーを2つ見ましたが、残念ながら、薄っぺらくて僕には感じるものがありませんでした^_^;ので、齊氏の作品でこの日を締めくくることができてほんとに良かったぜい。(^_-)-☆


http://www.nichido-garo.co.jp/exhibition/2013/09/post_262.html


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