☆Google Earthを利用してバードアイイラストを描く。

以前このブログでも紹介したことのある、GoogleEarthを利用したバードアイ(鳥瞰図)イラストの作成方法をもう少し細かく説明します。

Google Earthでは、見る角度を任意に自由に変えられるのが特徴。地形・道路・建物(3D)等、利用目的によって表示非表示を切り替えられ、最近では、太陽光を時間軸によって適用できるので、立体的な雰囲気をイメージするのに重宝します。

ここでは、不動産用に描いたパースペクティブなバードアイイラストをAdobe illustratorにて作成します。

1.ラフスケッチ作成の目安となるように、Google Earthを使って目的地周辺をビュー。
バードアイイラストの一番重要なポイントなので慎重に行います。3D建物オブジェクトを表示し、建物の形をはっきりと確認出来るように太陽光を設定するのがポイント。太陽を動かすと、おーっという感じでちょっとドキドキする瞬間。決定したら、画像キャプチャーを撮ります。

パースの基準となる道路は、建物に隠れたりしてゴチャつかないように、別にキャプチャーを撮ります。

3.キャプチャーやその他の資料を元に、ラフスケッチを作成。
専門的になりますが、3点透視図法であることがポイント。2点透視図法よりもずっと迫力やリズム感が絵に加わります。ここがGoogle Earthを利用する最大の利点です。

4.ラフスケッチを下絵にして、Adobe illustratorでパーツごとに作画。
ベースグランド・道路・山・建物・その他、仲間ごとにレイヤー分けし、下になるもの・奥にあるものから順に一つ一つパーツを作成します。

描き込むべきところ、そうでないところのバランスを取りながら、ひたすら作画します。もちろんコピペを多用しますが、コピペを思わせないような工夫がスキルですね。

建物がおおよそ出来上がり全体のイメージが掴めてきたら、ここからが絵作りの本番です。

7.グリーン・遠景・人物添景を入れて完成。
街路樹や遠景を入れると一挙に華やかになります、ある意味、絵に命を吹き込むプロセス。苦労報われて作画が楽しくなる一瞬。
さらに、目的に応じ人物や車などの添景を入れます。この添景のテイストや作り込み度が、作品のカラーに大きく影響するので、工夫を凝らします。

今こちらで、このイラストを見ることが出来ます。
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このようなパースペクティブなイラストレーションは、描き込むことより、如何に描き込まずクオリティを上げかがポイント。そのためには、形・色のデフォルメ及び演出のスキルが必要になります。そこが、建築パースとは方向性の違うところ。

GoogleEarthのおかげで、ずいぶんと作画が楽になりました。感謝!

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