もちろん、完全無くなっているわけではないけどね。
一部には、アナログの根強いテクスチャーファンがいる。
でも、イラストレーションの本流からは外れてちゃっている。
もともと、洋画の世界では、石や壁や布に絵を描き始めたことから、
「絵を描くこと=テクスチャーありき」という構図が存在していた。
なぜか(ごめんなさい、良く調べてないもので・・・)
日本画にはその文化は根付きませんでした。
だからこそ、日本では繊細な表現技術が育まれ、
欧米ではコテコテザックリの油絵が主流となったのだと、
ボクは勝手に解釈しています。
かつて(20年ほど前かな)、アクリル絵の具や水彩絵の具がイラストレーションの主流の道具となっていた時代があった。
イラストレーター達は、こぞってそれ使い、個性のあるテクスチャー支持体作りに時間を費やしていた。
紙はもとより、板・布・発泡スチロール・・・・。
そこへ、デジタル文化の到来。
リアルからディスプレイ画面にキャンバスが切り替わると、
感触も音もないテクスチャーには意味が無いと思ったのか、
徐々にイラストレーションからテクスチャーが消えて行った。
でも、それが悪いことかと言ったら、ボクはそう思っていない。
もともと大した意味もなく、自分の絵のウィークポイントを誤魔化し、
お飾りや去勢で使っていた程度のテクスチャーなら、無い方が余程まし。
テクスチャーに神経を使うくらいだったら、
ドローイングや色にもっと集中するべきなのだ。
だから、デジタル技術の登場は、
へんな部分に酔っていた絵描きたちに「もっとコンテンツに磨きをかけなさいっ!されば、救われん。」という神のお告だったのかもしれないのだ。
さて、此処へ来てアバターのヒットのおかげか、3Dブームの到来。
今後も印刷物が3Dになることはないだろうが、ディスプレイメインであれば、
ビロードのようにシットリとか、木目のような温かさと、鮫肌のような硬質感とか、もち肌のような〇〇とか・・・。
今主流のフラットなイラストレーションに飽きた世代から、
さらにバージョンアップしたテクスチャーイラストレーションのブームが再燃するかもしれない。ボクは、別に期待していないけどね。
ああそうだ、まだアバター見ていなかった。
今週末見に行くかな。
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