寄藤文平氏を一気に有名にしたのは、
JTの「大人たばこ養成講座」のグラフィックデザイン&イラストレーション。
スミ(黒)線画(本人によると基本的にシャーペンの線らしい)に、
イエロー(Y100%+M20%くらいか)ベタのシンプルなイラスト。
これが、実に印象的。
正直、この手の図解的イラストレーションは昔からあるし、
イラストレーターでなくとも描ける存在だ。
じゃ何が氏の「ラクガキ」をメジャーにしたか。
●まず、一つはイエロー1色での表現。
従来までは、この手のイラストをイエロー1色(スミを除いて)だけで
表現することは、印象が薄くなりがちなのでご法度だった。
氏は、このご法度を逆手にとって、
自分のブランドカラーとしたのである。
やったもん勝ちですね!
●もうひとつは、「ラクガキ」のルール付け。
氏のイラストレーションは、御世辞にも上手いとはいえない。
単体では恵比寿能収氏のマンガに匹敵するほどの表現力だ。
もちろん、これも意図的?なものであろう。
単体では存在感を発揮しないラクガキでも、
一定のルール(コンセプトといってもいいかな)の元に描き、
描き文字を加え、集合体で見せることで、
ラクガキからイラストレーションへと昇華する。
ラクガキにグラフィック的脚色をしているわけだ。
絵の上手い(デッサンのしっかりしている)イラストレーターは、
絵だけで表現出来てしまう。
それが足りない人は、
何かでそこを補って脚色しないとモノにはならない。
寄藤氏は、そういう自分のこと非常に理解しているのだと思う。
ちょっとテイストは違うけど、
イラストレーターの唐仁原教久氏は、
また違う観点からそこを補っていますね。
「唐仁原さんのテクニック」
さて、
氏の著作本「ラクガキマスター」には、
このラクガキのルール付けが面白おかしく、
しかも詳しく解説されている。
イラストに興味のない人には、
???と地味な内容のように感じるだろうが、
その内容たるやイラストを描くことの重要なポイントを
実に上手く突いている。
イラストレータを志す学生さんにはオススメです。
実は、ボクも同じような本を書きたいと思っていたので、
「やられてしまっていた!」と落胆しているところなのだ。
氏のイラストレーションは、御世辞にも上手いとはいえない。
単体では恵比寿能収氏のマンガに匹敵するほどの表現力だ。
もちろん、これも意図的?なものであろう。
単体では存在感を発揮しないラクガキでも、
一定のルール(コンセプトといってもいいかな)の元に描き、
描き文字を加え、集合体で見せることで、
ラクガキからイラストレーションへと昇華する。
ラクガキにグラフィック的脚色をしているわけだ。
絵の上手い(デッサンのしっかりしている)イラストレーターは、
絵だけで表現出来てしまう。
それが足りない人は、
何かでそこを補って脚色しないとモノにはならない。
寄藤氏は、そういう自分のこと非常に理解しているのだと思う。
ちょっとテイストは違うけど、
イラストレーターの唐仁原教久氏は、
また違う観点からそこを補っていますね。
「唐仁原さんのテクニック」
さて、
氏の著作本「ラクガキマスター」には、
このラクガキのルール付けが面白おかしく、
しかも詳しく解説されている。
イラストに興味のない人には、
???と地味な内容のように感じるだろうが、
その内容たるやイラストを描くことの重要なポイントを
実に上手く突いている。
イラストレータを志す学生さんにはオススメです。
実は、ボクも同じような本を書きたいと思っていたので、
「やられてしまっていた!」と落胆しているところなのだ。
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