美術大学には、いろいろな人間が集まってきますが、
時々、とんでもなく絵がうまく、恐ろしいほどにアングラな絵を描いている奴がいる。彼らは往々にしてプライドが高いので、あまり人のアドバイスを素直に聞き入れない。
学生時代から自分自身の強烈なキャラクター(これも厳密にいうとモノマネだが)を意固地にやり通す奴に限って、その後たいした伸びがない。それどころかクリエイティブな現場から退場という憂き目もある。
なぜか?
人真似を嫌うことで、世の中のバランスや流れをつかむことが出来ず、
自分のポジションを見失い自滅するのだ。
いくら頑張って人真似をしたところで、
そのものを再現することは不可能だ。
それどころか、心に違和感を感じるはず。
「なんか違うな〜っ。」「こんなんじゃダメだな〜っ・・・。」
この違和感が大事。
その違和感を大事に育ててやれば、やがて個性へと花開く。
真似をすればするほど、違和感は大きい塊となり、自分を突き破って、
牽牛な個性へとつながるわけだ。
ボクなんか、未だに人の良いとこ取り。
いろいろな良い部品を集めて分解し、再び組み直す。
そして動作テスト。
上手くいかなかったら、また組み直し。
この繰り返し。
ニッチなビジネスや人がやっていないビジネスアイデアなんて、
空白の頭の中に舞い降りてくることはまず無いと言っていい。
周りをよく見ろ、良い真似をすれば必ず良いオマケがついてくるから。
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