★歌川広重をリスペクト!

世界中の画家にリスペクトされている広重のことを、今更何をかいわんやです。

どこまで計算していたのか知りませんが、彼の浮世絵に見る構図の緻密さには、見る度に驚かされまくりです。
それまでの日本画の伝統の中にあって「風景画家」という新ジャンルを作り出したのは、重なりと大小による遠近法に他ならないと考えていますが、いったい彼はこの技術をどうやって見につけたのか知りたいところですぞ。

また、版画という限られた色数による表現は、グラフィック表現の基礎としてイラストレーターにもとても参考になりますね〜っ。
ヒロシゲブルーといわれた藍色のグラデーションは、僕が貧乏画学生の頃、この色を一生懸命真似していたこともあり、僕の中では当時を思い出す「もの哀しい色」でもあるのですよ。


保土ヶ谷(広重作)










土山(広重作)












注目したいところとして、風景の中にあり、動きを伴なう小さな人物を表現することは、パーツが少なくなる分非常に難しく、高度なデッサン力とデフォルメ力がないとアカンのですな。この点も広重は凄ゲe。

数年前「東海道五十三次展」という展覧会に僕が出品した作品を2点紹介。テイストは全く違いますが、構図など広重を模倣しています。

保土ヶ谷(著者作)



土山(著者作)

気がつきました?
僕の作品には人がいないんです。自身がないのであった(笑)。

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