消費者心理の観点で、あるIT新製品が世の中に広く浸透していく段階では、超えるべきいくつかの溝(壁)があり、その中でも前期の一番大きな溝のことをキャズムと、マーケティング・コンサルタントのジェフリー・A・ムーアが「キャズム理論」で提唱しています。
キャズム理論のユーザー区別を、ボク的に表現するとこんな感じでしょうか?
1. イノベーター
新技術研究大好き、実験オタクユーザー。
↓
2. アーリー・アダプター
人より早く利用して先を行きたい進歩的ユーザー。
↓
---------------キャズムの溝------------------------------------------------------------
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3. アーリー・マジョリティ
使い易すそうだから、使ってみるかというトライユーザー。
↓
4. レイト・マジョリティ
良く知らないけど、世間が騒いでいるから購入するというミーハーユーザー。
↓
5. ラガード
関心はないが、勧められたのでしかたなく購入という傍観ユーザー。
ムーアさんが言いたいのは、アーリーマイノリティーとアーリーマジョリティの購入動機は、全く違っているということだと思います。
デジタル音楽プレイヤー市場を制したiPodが発売されたのは、2001年10月。
当初いろいろな問題を抱え販売は伸び悩んだが、
改良を重ね、2004年暮れには、累計出荷台数1,000万台を突破しました。
その後順調に販売を重ね、
2009年第3四半期で累計2兆2千700万に達しています。
ボクが、iPodを購入したのは、アーリーマジョリティの段階でしたが、
iPhoneを購入したのは、アーリーマイノリティーとして。
で、今度iPadでは、是非イノベーターとしてゲットしたいと考えています。
なぜなら、クリエイターはいろんな分野で先進的もしくは進歩的であるべきと思っているから。
声高に言わなくても、あたりまえのことですね。
それにしても、ここまで単純な結論をきちんと研究するマーケッターって、
凄いと思います。
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