面白い番組が始まった。
NHKの「ハーバード白熱教室」(原題:Justice)は、
ハーバード大学の政治哲学:マイケル・サンデル教授の講義を
そのまま放映する番組。
長いハーバードの歴史の中で、最も人気のある講義だそうだ。
今のところ2本の番組を見ただけだが、
文句なしに面白い。
何が面白いのか。
押し付けがましい番組制作者達の脚色が無い。
サンデル教授の一分の隙の無いほど滑らかな進行と話術。
テーマのわかりやすさと、身近な事例を取り上げた興味深い内容。
生徒との緊張感とユーモアに満ちた駆け引き。
(ソクラテス方式というそうだ)
オペラ歌劇場のように荘厳な空気感を醸し出す講義ホール。
しかし、この番組の主役は紛れも無く講義に出席している生徒たち。
ブルーアイズやブロンドヘアよりも、
アジア系・アフリカ系・ラテン系といったマイノリティが目立つ。
世界中から集まった勉強の猛者達。
一言も聞き逃すまいと食い入る真剣勝負の眼差し。
そこに引き込まれる。
人間の「学びたいという本物の欲求」がそこにある。
バラエティとして噛み砕だかれた教育番組に慣れきったこの時代。
もう一度ちゃんと勉強をしてみようかな、と思わせる番組。
NHKに一本とられてしまった。
受信料分としてこれだけでもいいか。
(最後の日本の教授の解説は無くてもいいんですが・・・)
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