ネット上やスマホ用アプリに、動く絵本が次々に登場しています。
しかし、どれもどうも「違和感」が否めない。
アニメのセル画は、はじめから動くモノとして描画されている。
イラストレーションはあたり前のことですが、静止画が基本。
イラストレーターにとっての仕事の妙は、
一瞬の動きや感動を、形・色を操って、
最終的に平面に固定すること。
イラストレーションは、瞬間芸なのだ。
瞬間芸ともいえる静止画に、前後の動きを加えて動画にすることは、
本来はありえないことで、ある意味、無意味なこと。
動画にしてしまうと、見る側のポイントもぶれてしまい、
イラストレーションとしての本来の魅力が無くなってしまう。
これが、「違和感」のもと。
とは言え、
常にあたらしい文化を吸収するのもイラストレーションの特徴。
アニメとイラストレーションの間のニッチな文化が、
必ず生まれてくるはず。
今はまだ、その途上だ。
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