ひとりごと

★人生の選択。

以前努めていた広告デザイン会社に、
愛称「北みっちゃん」という、友人がいた。


当時は、ぼろアパートに住んでいて。
大きめのティアドロップタイプで濃い色の付いたメガネに、
長めの7＆3分けヘアスタイル。

いつもカーキ色のA1ジャケットにジーンズ姿だった。

（そのころ流行ってたからな・・・）

休みの日、遊びに誘いに行くと昼まで寝ていたもんだ。

これは、ボクの仕事でのモノです。

ボクより少し後に、
「イラストレーターになりたい。」といって入社してきた。

しかし、先輩イラストレーターたちの仕事を見て、
こりゃ、イラストレーターは無理！
デザイナーとしてやっていこう。

と思ったらしい。

そして、2年ほどで彼は会社を辞めた。

後からわかったことだが、
実は密かに漫画家を志していたのだという。


あれから、いく年月。
先日、ひょんなことから、Twitter上で再会を果たした。

彼は、郷里の福井で立派な漫画家になっていた。

名前は北道正幸。
オフィシャルサイト→http://www.geocities.jp/godjula55/


ツイッター上で少し会話を交わした。

ボク：でも、イラストレーター諦めて漫画家になって、
正解だったじゃないですかあ。

北道：いま思えば諦めて良かったです。


漫画家になることなど、ボクはこの業界に入る前から諦めていた。

そう、人生には選択と集中が必要だ。
彼もボクも、それぞれに選択したのだった。