久々のリスペクト作家シリーズ。
今までのチョイスは、故人だったり大御所だったりしたのですが、
これからは現役の人を取り上げようと思います。
彼に敬意を表して、
上杉風女性と男性の横顔をちょっと真似てみます。
ドローイング・色・シチュエーション設定・センス・・・・。
頭が下がります。
異国情緒あふるるファッション的なイラスト分野では、
日本でも世界でもボクの知る限りダントツの存在。
第一人者と言って間違いないと思っています。
ドローイングスタイルを真似るわけにはいきませんが、
色と構図設定は、
仕事の中で大いにリスペクトさせていただいています。
グレイッシュなエンジ系で肌色を表現するのは彼独特の技。
極端に細くデフォルメされた(女性をメインにした)人物画と、
写真をもとにしたリアル系の背景を、
これほど高いレベルでマッチングさせることが出来るのは彼の技。
男性の横顔のドローイングも、日本にだけ住んでいては、
絶対に描けないフォルムです。
通常、彩度を抑えた色の組み合わせることによって
シックを感じさせることは容易ですが、
彼の場合、そこにブラックを基軸とするコントラストの幅と、
エキゾチックな色相の組み合わせによって、
シックの中にもポップさを加えている。
ファッション系人物画に「目をとじている横顔」のスタイルを
定着させたのも彼だろう。
ずっと彼の存在を気にしていたので、
2009年のアニメ映画「コララインとボタンの魔女3D」で、
コンセプトアートを担当し、アニー賞を受賞したときには納得しきりでした。
これからも、ずっと注目し続ける存在。
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