「同じものの集合体」となると美しさを発揮する事例は、
私たちの身の回り、そこかしこに見つけることができます。
シンクロナイズドスイミング、新体操、マスゲーム。
花畑、並木、イワシの大群、コーラスライン、
屋根瓦、アリの行列・・・。
規則正しければなおのこと、そうでなくとも、
同じ物が多数集まると、物理的にも見た目にも力を発揮する。
数が多ければ多いほど、その感動は大きくなる。
ただし、感動を覚えるにはただ一つ条件がある。
と思う。
それは、個々が(状態や形状において)全く同じモノでないこと。
微妙に、わずかに、少しずつ違っていること。
個々が微妙に違うゆえに、隣り合うモノ同士の結びつきも微妙に違う。
ゆえに集団となると、見た目は単純そうでも、
非常に複雑な構造となって、力を発揮する。
デジタルのコピーペーストが感動を呼ばないのは、
全くの複製であるが故だ。
コピペはもろく、ひとつのベクトルの力で崩れ易い。
コピペを使っても、
ほんの少しづつでいいから、個々を変化させたなら、
「集合体」はそれなりの力を身につけることができるのだ。
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