★コピペが感動を呼ばない理由。

一つの個体ではさして目立つことはなくても、
「同じものの集合体」となると美しさを発揮する事例は、
私たちの身の回り、そこかしこに見つけることができます。


シンクロナイズドスイミング、新体操、マスゲーム。
花畑、並木、イワシの大群、コーラスライン、
屋根瓦、アリの行列・・・。




規則正しければなおのこと、そうでなくとも、
同じ物が多数集まると、物理的にも見た目にも力を発揮する。
数が多ければ多いほど、その感動は大きくなる。


ただし、感動を覚えるにはただ一つ条件がある。

と思う。

それは、個々が(状態や形状において)全く同じモノでないこと。
微妙に、わずかに、少しずつ違っていること。


個々が微妙に違うゆえに、隣り合うモノ同士の結びつきも微妙に違う。
ゆえに集団となると、見た目は単純そうでも、
非常に複雑な構造となって、力を発揮する。



デジタルのコピーペーストが感動を呼ばないのは、
全くの複製であるが故だ。
コピペはもろく、ひとつのベクトルの力で崩れ易い。

コピペを使っても、
ほんの少しづつでいいから、個々を変化させたなら、
「集合体」はそれなりの力を身につけることができるのだ。

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