☆サイエンスイラストレーション講座 <パート1>

この秋、「あいちサイエンスフェスティバル」と称した、
5週間に渡る秋のサイエンスイベントが愛知県全域にて開催されます。


そのプレイベントの一つとして先日行なわれた、
あいちサイエンスコミュニケーション・サマースクール2011
「サイエンスイラストレーション入門」に参加してきました。


このブログにて、3日間に渡る講座の内容を3回に
分けてレポートさせて頂きます。



場所は名古屋大学内の全学教育棟。
最近縁あって、度々名古屋大学へ通っているのですが、
またまたこんな形で通う事になって感慨深いモノがあります(^_^;)

講師は、医学と科学イラストレーションのファインアート修士号を持っておられる米ジョンズ・ホプキンス大学医学部の准教授 の David Rini 氏。

コーディネーターとして、アメリカでフリーランスイラストレーターとして、
サイエンスイラストレーションを専門としておられる 奈良島智行 氏。

講座は基本すべて英語で行なわれ、
photoshopやillustratorのグラフィックソフトを使いましたので、
ある程度のバックボーンやスキルがないと厳しい講座となり、
自分の英語力は拙いものですが、他のバックボーンのおかげで助かりました。(^_^;)

受講生は、大学の院生・研究生・講師、医師、
さまざなま研究機関で働く人など20数名。
何れも科学・医学・美術などと関連のある、
かなりレベルの高い人達の集まりとなりました。

講座のプロセスは、
第1日目:アナログで頭蓋骨のデッサン。
第2日目:デッサンをスキャンして、デジタル的に補正、描き込み。
第3日目:完成した画像に、テキスト情報を入れ込み、レイアウト。→講評

1日の講座は、午前10時から開始、昼食を挟んで
午後5時に撤収というタイムスケジュールです。


<第1日目>

午前9時半、講座開始前のちょっと緊張した空気。

講師のDavid先生、準備中。

講座のメインプラクティスのモデル。
モンキーセンターから借りてきたという頭蓋骨レプリカ。

サイエンスイラストレーションは、
別名オブザベーションイラストと言われるように、
科学的で嘘がなく描きての勝手な想像やデフォルメのない表現なので、
終始しっかりと実物モデルを観察することが重要。

ありのままを偽りなく整理し、しかも美しく表現することが、
オブザベーションイラストレーションの真髄なのです。


プロジェクターに投影された写真と実物を見てデッサンをとります。
デッサンにはグリッドを使用。
その後、トレーシングペーパーを利用した水彩紙へのトレスダウン。
けっこうトラディショナルなプロセスです。

水彩紙で細部のデッサンを施します。
講座途中の自己紹介を兼ねたティーブレイク。


1日目は、サイエンスイラストレーションの説明と、
頭蓋骨モデルのデッサンで終了。
ボクにとって、まともなアナログプロセスのデッサンは学生以来だったので、
初心に戻った感じで新鮮な時間。
改めて、モニター+タブレットに比べて、紙+鉛筆の扱いやすさを再認識した、
一日となりました。

<サイエンスイラストレーション講座・パート2>
<サイエンスイラストレーション講座・パート3>

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