「サイエンスイラストレーション講座」、3日目のレポートです。
2日目までにアナログデッサンをスキャンしてphotoshopで加筆しました。
3日目午前中は、さらなる加筆です。
photoshopなどのデジタル描画アプローチは、
何処で着地するかが悩ましいところ。
際限なく加筆ができるので、ついつい描き過ぎて最初にイメージしたものから離れて行ってしまう傾向があります。
今回はトライしませんでしたが、フィルターなどを使えば、
素人だましの見た目を良くすることは簡単です。
しかし、今回はあくまでアナログのように
時間を掛けて加筆することがポイント。
時間を掛けることで、その人の味(感性・個性)が出るからです。
フィルターではそれを表現することは難しい。
このことは、コーディネーターの奈良島さんも繰り返しおっしゃっていました。
午後は、いよいよラストの作業。
イラストレーションに頭蓋骨の各部位の名前を入れ込んでのレイアウトです。
簡単なレイアウトですが、illustratorアプリを使ったこと無い人や
デザイン初心者には目からウロコで新鮮なことかもしれません。
●フォントの種類(serif:明朝体系、san-serif:ゴシック体系)の使い分け。
●引出線の使い方。
●頭揃え・センター揃え・オシリ揃え。
●行間・文字間・空間の注意。
ボクの学生時代には何ヶ月もかかって教えてもらった内容を、
表面的とは言え、パソコン&プロジェクターを駆使してレクチャーすることで
初心者にもあっという間に伝わって行きます。(^_^;)
さて、文字を入れ込んで完成!
ボクの作品ですが、文字はダミーを入れてあります。 |
最後は、壁に全員のプリント(モノクロ)を貼り出しての講評会。
一人一人の作品をDavid先生と奈良島さんがポイントアドバイス。
ボクのプリントは、描き込み過ぎてイラストが黒くなってしまいました。
(プリンターの性能のせいもあるけどね ^_^; )
でも、このことは「頭蓋骨は白い」ということを人に伝えるにはマイナス要因。
いくら完成度が高くても、一番基本のところが伝わらなければ意味がありません。「あっ!」っと気がつきましたが、時すでに遅し(^_^;)
今回のスクール講座の目的は、
サイエンスイラストレーションという学問&システムの認知・啓蒙にあるので、
細かい突っ込みはそこそこになっていました。
講評後は全員で、同じ棟内で行なわれている、David先生、奈良島さん他、
サイエンスイラストレーション科がある大学の卒業生作品の展覧会を見学。
もちろん英語での説明です。 |
David先生との2ショット。 |
さあ、最終日の夜はフェアウェルパーティ!
場所は、名古屋駅ルーセントタワー1Fにある、
世界で唯一?といわれる常設サイエンスカフェ「ガリレオ・ガリレイ」。
講座中は皆夢中になっていますので、
他参加者たちとのまともな交流は全然できていませんでした。
なので、ここでは名刺交換&話はつきません。
みんな若いけど、将来の日本を背負って立つだろう研究者&医学生。 |
コーディネーター奈良島さんの作品紹介。 |
ボクにとってはホントにあっという間の3日間。
しかし、David先生のレクチャー術、アメリカ・日本においてのサイエンスイラストレーションのポジション、イラストレーションへの新しい気づき、
そして新しい友人たち。
得たものは盛りだくさん。
あいちサイエンスコミュニケーション事務局(名古屋大学内)の藤吉さん、
ヘルプの画家:田辺さん、グラフィックヘルプのグエル:鈴木さん、
名大の林さん・斎藤さん、他スタッフの方々。
本当にお疲れ様でした。
そしてありがとうございました。
<サイエンスイラストレーション講座・パート2>
<サイエンスイラストレーション講座・パート1>
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