★音部訓子画集、印刷について聞いた。

イラストレターズクラブのメンバーであり、大先輩の音部訓子さんの出版記念パーティに出席してきました。





作品画集は、柴田錬三郎賞、中央公論文芸賞、島清恋愛文芸賞の三賞を受賞した、村山由佳著、週刊文春連載小説「ダブルファンタジー」の挿絵全118点を収録したもの。


本の印刷&製本を請け負われました、サン・ラインの営業/山内氏とお話する機会を得て、今回の印刷の苦労話などを伺うことが出来ました。


水彩絵の具のスミ1色にて描かれた挿絵。
通常画集などでは、1色の絵でも、4C分解で刷ることが普通なのですが、
4Cの場合、絵具の濃淡の表現幅を大きくしようとすると、描かれた紙の色なども拾ってしましまい、刷り紙の色・風合いと競合してしまいます。
ハイキーにして、紙の色を飛ばそうとすると、今度は作品の濃淡幅の繊細さを欠いてしまいます。

そこで今回は、スミ1C×4版分で印刷。
刷り紙の風合いを描かれた紙の風合いに近づけることにより、
このジレンマをクリアしたそうです。

なるほど・・・。
ひょっとしたら、珍しくない方法かも知れませんが、
少なくとも僕は知りませんでした(^_^;)

なんでも聞いてみるものです。
勉強勉強!

音部訓子さんの作品集に関しては、こちらにリンクがあります。

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