ファインアートのように、じっくりと絵と向き合う時間がないため、限られた時間の中で、どれだけクオリティを高めることができるか(そのように見せるか^^;)を日々体験していると、自ずと様々なスキルを身に付けることになります。
今日は、僕が良く行う、写真から絵を描く(写真を加工する)デジタルスキルの一つを紹介します。
印刷専門雑誌(毎月発行)11月号の表紙イラストのケースで、「柿」がモチーフ。
1. 自ら撮影した柿の写真をコラージュして、一枚の元絵を創ります。
自ら撮影しコラージュすることは、被写体を鑑賞&スケッチすることと同じ効果があります。
背景の色は暫定的に設定しておきます。光源の方向などに注意が必要です。
この作業は「Painter」というアプリのブレンドブラシを使います。
3. Photoshopを使って画像から輪郭線を抽出します。
写真を絵のように加工描画する最大のポイントです。
リアルでは、線画→着色なのですが、デジタルだからこそ、その逆が可能です。
この時点で、絵のバランスを取るために、背景にテクスチャーを加えました。
(テクスチャーは、リアル水彩絵の具で描いたものです。)
5. 最後に、キャンバスに描いたような質感を得るため、布をスキャンしたテクスチャーを重ねます。
色味・明度・彩度などを調整して、完成です。
キャプチャーなので、色が変わっております。m(__)m |
今は、スマホさえあれば専用のアプリを使って、写真を絵のようにすることもできる時代。
Photoshopがあれば、フィルター一発で絵のような写真加工も可能です。
ですが、プロフェッショナルな現場では、そのレベルではお金になりません。
デジタルの時代だからこそ、それなりに手を動かし時間を掛けないと、人の心を動かすまでにはなりませんね。
*ちなみに、このスキルで描いた専門誌「印刷センター」のシリーズは、こちらでご覧いただけます。
(中段あたりにあります)
http://endland.net/gallery/printed_image/book.html
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