ひとりごと

★すだれ・よしずの凄さを思い知る。

ここ6年ほど、夏場にはエアコンを利用しない生活を続けてきた。
支えてくれたものは、簾（すだれ）・葦簾（よしず）と扇風機。
この夏のいきなりの酷暑に、簾と葦簾を新調した。

日差しを遮り、外からの目隠しにも・虫除けにもなる、
日本の風土が編み出した簾・葦簾の効力は本当にすばらしい。
我が家では、自宅はもちろんアウトドアにも大活躍している。


主な素材の天然の葦（あし・よし）は、茎が中空であるゆえに、
断熱効果・調湿効果を持っている。
これが、夏の強烈な日差しを遮りながらも、涼しい風を通してくれる所以だ。
使用後の温度は、5°は軽く下がる。もちろん紫外線も激減。
エアコンを併用するなら、ものすごい電気代節約になる。

こういった、昔ながらの知恵を知ってか知らずか、見た感じの印象では、
一戸建てにしろマンションにしろ、その使用率は10件に1件も無いだろう。
勿体ないを通り越して、その無関心さに怒れてくる。

日本的な古臭い印象の見た目を気にしてとか、
設置や片付けの面倒からであることは分かっているけどね。

最近は、オーニングなるものが人気になっているが、
ビニール製品に天然葦の変わりは務まらない（キリッ）し、
現代風建物でも、上手く簾・葦簾を見せる工夫はいくらでもあるのだが。

最後にもう一つ。
簾・葦簾には、癒し効果もあるようだ。
包まれたような心地良さがなんともいいのだ。
ひょっとしたら、マイナスイオンを出しているのかも知れない。
誰か調べて。

つくづく、自分は日本人なんだなと思う。