★マーカーを使いこなすこと。

グラフィック業界でマーカーの代表といえば、
現在ではTOO製の「コピック」ですね。
お手軽なマーカーですが、使いこなすと凄い武器になってくれます。


筆者の大昔の仕事から

マーカーといえば、ボクが駆け出しの頃は、
「スピードライマーカー」「パントン(トリア)」という商品が全盛でした。
スピードライマーカーは、チビデブ形状の特徴から今でも一部のプロダクト現場で使われているみたいだけど、パントンは日本では姿を消しているようです。

もともとマーカーというものは、
カラーが豊富で水を使わず手軽に塗れるということで、
主にレンダリング・スケッチ・カンプなどの現場で育ってきた画材。
デジタルで言う「乗算」状態の、
インクを塗り重ねると色が濃くなっていく特徴は、
スピード感あふれるタッチを表現できる反面、
ソフトなグラデーションを施すには不向きということもあり、
自在に扱うには時間がかかる画材でした。

駆け出しイラストレーター・デザイナーにとって、
マーカーを使いこなすことはイッパシとして認められるほど、
憧れの画材だったものです。

なんちゃって、実はこれデジタルマーカーです。
そこへ登場したコピックは、
コピー紙のトナーを溶かさない特徴という鳴り物入りで登場し、
素人にも扱いやすく、それなりに使えてしまうので、
瞬く間にデザイン市場を席巻してしまいました。
用紙によっては、ムラなく濡れたり滲みに味が出たり、
またさまざまな補助材料が出ているので
今では、スケッチだけではなく普通にフィニッシュ画材として
イラストレーションの現場で活躍しています。

ただ、他のリアル画材と比べると、
特徴に欠けるので、画材の味では差別化ができにくいのが欠点かな。

何れにしても、マーカーは時間性を考えると優秀な画材。
使いこなすと、かなりのスキルとして使えます。
デザインを志す人には使って損はありません。
是非使いましょう!

さて、ボクはといえば。
使っていますよ。今は仕事場の飾りとしてm(^_^)v。
あるとデザインの現場らしいでしょ。
チャンチャン!

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