油絵を代表とする洋画のように、
何度も上から描き直しが可能という美術文化と違い、
日本のそれは、基本「線は一本、一発勝負。」が美徳とされる。
それゆえに、描き直すことイコール新しい紙に初めから描く。
ということである。
iPadスケッチより
デジタルの到来によってもたらされた
絵の具を使わずに絵を表現できるという技術は、
クリエイティブ業界にとって、まさしくパラダイムシフトです。
「UNDO&REDO」や「コピペ」という観念は、
反則技のように思われていますが、
実はクリエイティブの現場がずっと求めていたものでした。
物理的問題や時間から解放され、
純粋にクリエイティブな思考に専念できること。
「UNDO&REDO」の効用はそこにあると思います。
ただ、現在の美術教育者達の多くはそのことにまだ対応出来ていません。
「線は消さずに上から何度も黒くなるまで描きましょう。」
これは、物理的な画材に縛られていた時代の言葉。
「納得いく線が引けるまで、何度でも消して描き直してください。」
これがデジタル世代の新しい考え方。
「UNDO&REDO」に関しては、いずれもう少し詳しく語りたい。
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