GoogleでもYahoo!でもBingでも、ほしい画像は直ぐに手に入る。
簡単に手に入らないのは実物だけの時代。
こんなケースを考えてみよう。
犬小屋にペンキを塗っているポーズのオジサンのイラストを描きます。
(この場合、あまりデフォルメせずシルエットとしてはリアルで。)
資料には、犬小屋・ペンキ・おじさんの顔・座っているポーズなどが必要です。
さて、この資料をどのタイミングで探すのが良いでしょうか?。
A:まず大ラフを描いてから、それに見合った資料を見つけ出す。
B:まず適当な資料を探し、それを見てラフスケッチを描く。
人物のポージングを何も見ないで自由に描くことはかなりの経験が必要なので、
ほとんどの人は 「B」を選びます。
決して間違いではないし、デザイナーなどクリエイティブな現場でも
今では殆どこのプロセスが多いことでしょう。
しかし厄介なのは、Bようにまず資料ありきのプロセスだと、
頭が資料のイメージに固定されてしまいがちだということ。
シチュエーションもポーズも、既成のイメージに引っ張られて、
自分の頭の中のイメージをスムースに出しづらくなります。
こうして描いたスケッチが良くないなということになれば、
また一から資料を探し直し。結局時間ばかり浪費することに。
ですからAのように、まずは下手でもいいから何も見ずに、
自分自身のイメージだけで大ラフを描いてみる。
その後、それを裏付けしたりブラッシュアップするために、
それに見合った資料を探す。
このプロセスの方が時間の無駄もなく、
自分の頭のイメージ定着の訓練にもなります。
これは、絵を描く事のみでなく、
クリエイティブな現場全てに当てはまるのではないでしょうか。
資料を見ることによる呪縛は、以外にも大きかったりするものです。
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