「クライアントさんが、ラフのほうが本ちゃんよりイイって言うんですよ!」
ドキッとするデザイナーさんの言葉。
ドキッという意味は、
丹精こめた本ちゃんイラストが気に入ってもらえなかったことと、
テキトーに描いたラフでも気にいってくれたことの両方。
モノクロ鉛筆スケッチ(ボクの場合はタブレットスケッチですが)
でもそれなりの雰囲気が出てくるようです。
素人さんにとっては、それが時折たまらなく魅力的に見えるらしい。
加えて最近では、デジタルでチャチャッと色を付けることができるので、
提案時にサービス精神を発揮し、予定にないカラーラフを出したりすると、
デザイナーにさえも感動されたりする(^_^;)
これはこれで嬉しいことなのだが、時としてこれが裏目にハマり、
冒頭の言葉となる。
プロとしては、ラフスケッチはあくまでラフなので、
これを表に出すことはプライドが許さない。
仕方がないなと思いながら、
本チャンイラストを修正してラフスケッチに近づけて見る。
しかし、クライアントが気に入っているのはラフなので、
ちょっとやそっと修正してもだめなのだ。
結局、ラフスケッチをそのまま清書ならぬ清描の描き直しを行うハメに。
クライアントがグラフィックの素人かどうかは、
提案時にはとても大切な要素なのだ。
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